ライザップはなぜ「結果にコミットできる」のか:ライザップに挑戦してみた(1/4 ページ)
ライザップに行くと、なぜ痩せることができるのか。前回、代謝を上げ、エネルギー消費を高めるための「筋力トレーニング」と、太りやすい原因となる糖質をカットする「低糖質食事法」について触れたが、痩せるメソッドのポイントは、もうひとつある。それは……。
ライザップに行くと、なぜ痩(や)せることができるのか。前回はロジックとして、代謝を上げ、エネルギー消費を高めるための「筋力トレーニング」と、太りやすい原因となる糖質をカットする「低糖質食事法」について触れたが、ライザップの痩せるメソッドのポイントは、もうひとつある。
自らライザップを2カ月経験し、『ライザップはなぜ、結果にコミットできるのか』(あさ出版刊)を書くプロセスではっきりと理解したのは、トレーナーの存在の大きさだった。
どうしてあれほど急激に痩せられるのか。あんなに短期間に結果を残すことができるのか。たとえロジックを理解していても、確実に痩せることは簡単ではないだろう。なぜなら、当然のことながらダイエットには通常、苦しさも伴うからだ。
そこで、そうした苦しみについてマンツーマンでメンタルフォローをしてくれるのが、ライザップに入会するとゲスト(顧客はこう呼ばれる)一人ひとりに付く担当トレーナーなのである。
ライザップというと「無茶なことをさせられるのではないか」「とんでもなく苦しいことが待っているのではないか」といった印象を持っている人も少なからずいるようだが、私は取材でびっくりする話を聞くことになった。
ライザップでは、定めたプランの期間、例えば2カ月なら2カ月を終えたあと、継続のプログラムや月に一度、二度などの安価な延長プログラムが用意されているのだが、ゲストの実に7割ほどが、こうしたサービス延長を申し込むというのだ。しかも、新しいゲストの約3割は、紹介や口コミによるものだという。
もし、定められたプランの内容がひどい状況だとしたら、どうして延長したり、人を紹介しようなどと考えるだろうか。ライザップに満足していたからこそ、そうするのだと思うのだ。このとき大きな役割を果たしているのが、トレーナーの存在だと私は感じた。
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