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落とし物追跡用IoTデバイス、航空機の整備機材管理に JALが実証実験
JALとMAMORIOが、IoT技術を活用して航空機整備用品の位置情報を管理する実証実験を行うと発表。
日本航空(JAL)は11月1日、物品の紛失防止用のIoT(モノのインターネット)製品を展開するベンチャー企業、MAMORIO(東京都千代田区)と共同で、航空機整備に使う機材の管理にIoT技術を活用する実証実験を行うと発表した。
実験では、羽田空港で航空機整備に使用している可動式の作業台140台に、IoTデバイス「MAMORIO」を装着。同デバイスが発信する作業台の位置情報を、整備士のスマートフォンを経由してMAMORIOのサーバに集約し、JALのメインテナンスセンターで集中管理する。来年3月まで行い、導入に向けた検討を進める。
作業台は、整備場や駐機場のさまざまな場所に移動させながら、航空機整備に使用している。これまでは整備士がトランシーバーで連絡を取り合って位置を把握するなどしていたが、集中管理が難しく、先進技術を活用した管理方法を模索していたという。
MAMORIOは個人の持ち物の紛失を防止するために開発したデバイスだが、小型な点を生かし、企業の資産管理への活用も検討。テレビ朝日の放送機材を管理する実証実験でも実績を上げている。
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