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カルビーの16年4〜9月期、売上高2.2%増 ポテト系の減収をフルグラ補う
カルビーの2016年4〜9月期の連結決算は、売上高が前年同期比2.2%増の1236億円に。フルグラが引き続き好調だった。
カルビーが11月2日に発表した2016年4〜9月期の連結決算は、売上高が前年同期比2.2%増の1236億5400万円だった。国内事業はシリアル食品「フルグラ」の販売などが好調だったが、海外事業は円高による為替換算の影響を受けて前年の売り上げを下回った。
国内売上高は同3.5%増の1098億400万円。主力の「ポテトチップス」商品は、北海道を襲った台風などの被害で原料の馬鈴薯(ばれいしょ)が供給不足となり、一部新製品の発売延期など生産調整を行ったため、ポテト系スナック全体でも同1.8%減の601億4300万円と落ち込んだ。「かっぱえびせん」などの小麦系スナック、ポップコーンなどのコーン系スナックも売り上げが減少したものの、フルグラをはじめとするシリアル食品・ベーカリー分野の売上高が同25.2%増の251億800万円と大幅に伸長して他商品のマイナス分を補った。
海外売上高は、為替換算の影響や、主力地域の北米および韓国での成長が鈍化したことなどにより同6.9%減の138億5000万円となった。
全社の営業利益は同7.4%増の137億5300万円、当期純利益は同4.3%増の79億8400万円だった。
2017年3月期通期の連結業績予想は、売上高2620億円、営業利益310億円、最終利益178億円と据え置いた。
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