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“トランプショック”で大リーグが氷河期を迎える危険性赤坂8丁目発 スポーツ246(3/3 ページ)

ドナルド・トランプが大統領選を制したことで、思わぬところにも影響が及ぶかもしれない。米メジャーリーグ(MLB)だ。どういうことかというと……。

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トランプ新大統領は「ウェルカム」でない

 実際にMLBは今年3月にキューバ国内の首都ハバナで、米メジャーリーグチームのタンパベイ・レイズとキューバ代表チームによる親善試合も行っている。せっかくMLB関係者たちによる努力の積み重ねによって、雪解けムードになりつつある状況がトランプ政権誕生によって音を立てて崩れ去ってしまったら元も子もない。マンフレッドコミッショナーは「キューバについて特に変更が必要とされるとは聞いていないし、特段問題はないはずだ」とも述べているが、この発言に関してもトランプから何かの保障を取り付けたわけでもなく残念ながら説得力にかける。

 マンフレッドコミッショナーは「米国のビジネス界で成功を収めたトランプはプロスポーツに理解がある人物。衰退させるつもりなど当然ないだろうから、特に心配する必要はない」とも語ってはいるものの、やはりどうしてもこれらの言葉に希望的観測の感が漂うのは否めない。

 トランプの大統領就任式は2017年1月20日。MLBの幹部たちは何とかして新大統領と密接な関係を築き、不利益にだけはつながらないように今から妙案を練り出したいところだ。いずれにしてもMLBにとって、トランプ新大統領が「ウェルカム」でないことは間違いないだろう。

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