「MVNOは淘汰される」フリーテルの自信:甲斐寿憲のキニナルモバイル(3/5 ページ)
格安スマホ「FREETEL(フリーテル)」がよく売れている。FREETELを製造・販売しているプラスワン・マーケティングは、いまの状況をどのように見ているのか。同社の大仲常務に話を聞いた。
メーカーとしてどこを見るか
――日本の携帯電話は端末の規格や料金制度のみならず販売方法もガラパゴスだったのですね。そういう問題を解決するために創業されたのでしょうか?
大仲: はい。ただ「どこからスタートすればいいのか?」という問題に直面しました。「日本のSIMフリー市場をつくらなければいけない」となって、まずは機種を手掛けるべきだという結論になりました。当時、SIMフリー機種の選択肢がありませんでしたから、魅力的な機種をつくるしかないと思いました。ということで当社は機種も開発するメーカーになったんです。
――そこが機種メーカーとMVNOという両面の顔を持つ、FREETELの原点でもあるということですね。実際に企画はどのように行っているのでしょうか?
大仲: お客さまの欲しい機種、魅力的な機種を企画、開発して提供するために、私たちはアンケートなどでお客さまの声をしっかり反映させるようにしています。特にTwitterなどのSNSには耳を傾けて率直なご意見を聞くようにしています。
――「ユーザーファースト」ということですね。FREETELの機種にはエンドユーザーの声が反映されて、世に出されていると。
大仲: 結局、メーカーとしてどこを見るかなんです。株主を見ているメーカーもあるでしょうが、当社はエンドユーザーを見ています。最終的に「誰が買うの?」ということを考えれば、それは間違いなくエンドユーザーなのですから。
ちなみに私の父はiPhoneを購入しましたが、電話とメールしか使っていませんでした。だったらフィーチャーフォン(ガラケー)で十分なんですよね。逆に3Dのアイドルゲームなどを楽しんでるようなスーパーエンドユーザーはもっとスペックの高い機種が必要になる。というわけで当社は、フルラインアップ戦略という名でハイスペックからロースペックまで機種ラインアップを取りそろえてユーザーに提供しています。
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