ハンカチ王子にうんざり、やっぱりの理由:赤坂8丁目発 スポーツ246(3/5 ページ)
プロ野球界の1年を振り返ると、やはり「二刀流・大谷」を避けて通ることはできない。「2018年にメジャー移籍か?」といった話で盛り上がっている一方、“スーパースターになりそこねた投手”の存在が気になる。言わずもがな、斎藤佑樹だ。
イチローに愛想を尽かされた
日本ハムに入団後、実績を重ねて海外FA権取得の前にメジャーリーグへポスティングシステムで移籍したい。何事もキッチリと決めるタイプの斎藤は当初、そういうシナリオを心中で描いていたと聞く。しかし、それもプロ2年目から深刻化したスランプと右肩故障などによるコンディション不良によって歯車が大きく狂ってしまった。とはいえ、そのプロに入ってからのプランニングがおかしくなってしまった原因に、斎藤自身の「驕(おご)り」があったのかもしれない。
実を言えば斎藤はかつて日本ハムに入ってから2人の大物と密な接点を永続的に持つ機会に恵まれながらも愛想を尽かされ、その大きなチャンスを逸してしまう“ポカ”をやらかしている。
その相手とは――。1人目はマイアミ・マーリンズでプレーする「レジェンド」のイチローだ。日本では同じマネジメント会社に所属する先輩後輩の関係にもあることから、普通に考えれば距離は近いはず。しかし斎藤はプロ1年目の2011年、同マネジメント会社所属となったツテで憧れのイチローと春季キャンプ前に合同自主トレを行うことができたが、それ以降、このレジェンドとの関係性は大きく発展していない。
2015年1月に斎藤は日本で自主トレ中のイチローのもとを訪ね、打撃投手を務めたりしたこともあった。だが、いずれも斎藤がたっての希望で所属事務所を通じてお願いしているからこそ実現したのであって、ここまでイチロー側からは一度たりとも声をかけたことはないという。
「2011年に初めて行った合同自主トレで、イチローは斎藤のハングリー精神のなさにがく然としたそうです。言うだけ言っておきながら、肝心の実行力やそれを実現させようとする姿勢が見えない。イチローはそういう斎藤の謙虚でないところに嫌気を覚え、距離を置いているようですね。今は同じ所属事務所という枠組みだけで完全にオトナの関係です」(球界関係者)
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