解説 モバイルバッテリーの危険性と選び方:甲斐寿憲のキニナルモバイル(3/4 ページ)
「スマホのバッテリーがすぐに切れるので、モバイルバッテリーを持ち歩いている」人が増えてきた。ただし、注意が必要である。家電量販店などで安いモノを購入したら、とんでもない事態になるかも。どういうことかというと……。
人気メーカーのモバイルバッテリーを試す
スマホ本体にも人気機種があるように、モバイルバッテリーにも人気メーカーがある。その1つがAnker(アンカー)だ。Ankerは、2009年に米Google出身の数名によって起業した中国のアクセサリーメーカー。最近ではスマホアクセサリーのみならず家電事業への参入も始めている。そしてもう1社がcheero(チーロ)である。
今回、この2社の製品サンプルをお借りすることができたので、「バッテリー残量0からの充電」をテストしてみた。10分間で何%充電できるのか。充電するスマートフォン本体は12月中旬発売予定のFREETEL KIWAMI2を使用してみた。ちなみに、充電用のUSBケーブルは、スマホ付属のケーブルを使用した。
テストしたモバイルバッテリーはAnkerが容量10000mAh電池を採用したモバイルバッテリー「PowerCore Speed 10000 QC」、cheeroは10400mAhのダンボーバッテリー「Power Plus 10050mAh DANBOARD version」。
AnkerのPowerCore Speed 10000 QCは、急速充電Quick Charge 3.0とAnker独自のPowerIQとVoltageBoostを採用し、あらゆる機器に最適な速度で充電できるという。
対するcheero Power Plus 10050mAh DANBOARD versionは、Panasonic製セルを使用した製品で、AUTO-IC機能がスマホに最適化した充電を行うという。
両製品ともに非常にコンパクトである。大容量モバイルバッテリーの多くはスマホよりも大きいが、今回の2製品はほぼ手のひらサイズ。持ち歩き用のグッズとしては嬉しい。
それではテストを行う。まずはAnker PowerCore Speed 10000 QCでの10分間充電だ。スマホ本体はバッテリー残量0で、電源はオフ。この状態で本体にモバイルバッテリーから給電を行う。結果、10分間で5%充電することができた。cheero Plus 10050mAh DANBOARD versionも同条件でテストしたところ、こちらは6%の充電が確認できた。
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