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富士通、ARでモノづくりのミス防ぐシステムを開発:ICTで診断作業を短縮
富士通が、製造物の写真と3D CADをAR技術で重ね合わせることで、ミスがある部分を早期発見できるシステムを開発した。
富士通は12月27日、AR技術を用いて製造ミスの発見を効率化するサービス「FUJITSU Manufacturing Industry Solution 3D重畳(ちょうじょう)設計製造物診断」の販売を開始した。
スマートフォン、タブレット、デジタルカメラで製造物の写真を撮影すると、設計行程で作成した3D CADと重ね合わせ、差異がある部分を可視化するサービス。従来の人力の点検では気付きにくい、部品を取り付ける位置のずれなどの細かなミスを容易に検出できるという。
また、従来の点検方法では、設計図と現物の比較に多大な時間を要していたが、同サービスを使用すれば一部材当たり数分で診断を完了できるという。昨年から実施してきた実証実験では、建設会社の工場に同サービスを導入。製造部材の診断に要する時間を従来の10分の1に削減したとしている。
診断した結果はサーバに保存されるため、診断業務のノウハウ共有や進捗(しんちょく)管理、品質記録のためのデータベースとして利用可能となっている。
価格は、サーバライセンスが200万円から、クライアントライセンスが400万円から。2019年度までに100社への導入を目指すという。
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