ホンダは1月10日、米ミシガン州デトロイトで開催中の北米国際自動車ショーで、北米向けミニバンの新型「オデッセイ」を初披露したと発表した。今春に米国で発売する。
新型オデッセイには、新開発の10速オートマチックトランスミッション(AT)をミニバンとして初めて採用。上級グレードに標準装備する。また、主要グレードには安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」を標準装備。車間距離を保ちながら走行するアダプティブ・クルーズ・コントロールや車線維持支援システムなどの機能がある。
先代モデルと同様に、使い勝手の良さを追求した装備や機能を搭載した。2列目シートには、中央席を取り外して左右の座席を横にスライドできる「マジックスライド」を採用。状況に応じた多様なシートアレンジを可能にした。また、ドライバーがスピーカーやヘッドフォンを使って後部座席の乗員に話しかけることができる機能「キャビントーク」も搭載した。
オデッセイの北米専用モデルは、1994年の発売以来、米国内で累計約250万台を販売。2010年以降は、米国におけるミニバン販売台数で7年連続トップを維持してきた。
新型車は北米向けオデッセイの5代目となる。生産拠点は米アラバマ工場。10速ATについては、ジョージア州のトランスミッション工場で生産する。
関連記事
- トヨタの対米投資 5年で1兆円計画
トヨタ自動車の豊田章男社長は、5年間で100億ドル(約1兆1600億円)を米国に投資すると表明。 - ホンダ、倒れない「自立バイク」世界初公開
人が乗っていてもいなくても倒れない自立バイクをホンダが初公開。 - それでいいのかホンダ!?
ホンダが中国で新たな工場を建設する。これは白紙撤回されたはずの600万台体制の計画の一部だと筆者は見ている。しかし、ホンダが今やるべきことはほかにあるはずではないだろうか……。 - ついに「10速オートマ」の時代が始まる
オートマ車の変革スピードが加速している。以前は4段ギア程度がわりと一般的だったが、今では5段、6段も珍しくない。ついにはホンダが10段のトルコンステップATを準備中なのだ。いったい何が起きているのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.