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有料の“座れる通勤列車”、3月末から運行開始:西武鉄道、東京メトロなど4社が提携
今年3月25日から、有料座席指定列車「S-TRAIN」の運行が始まる。西武鉄道、東京メトロ、東急電鉄、横浜高速鉄道の提携によって実現し、平日は所沢〜豊洲間、休日は西武秩父〜元町・中華街間を運行する。
西武鉄道、東京地下鉄、東京急行電鉄および横浜高速鉄道は1月10日、3月25日から運行開始する有料座席指定列車についての詳細を発表した。同列車は、混雑しがちな平日の通勤時・通学時や、休日の外出時の乗車の快適性を向上するのが目的。
列車の呼称は「S-TRAIN」に決定。西武鉄道の新型通勤車両「40000系」を使用する。40000系は、クロスシートとロングシートの入れ替えが可能な座席や、車いすやベビーカー向けのスペースに加え、電源コンセント、デジタルサイネージ、無料Wi-Fiを設置するなど充実した設備を持つ。
平日は所沢(埼玉県所沢市)〜豊洲(東京都江東区)間を、休日は西武秩父(埼玉県秩父市)〜元町・中華街(神奈川県横浜市)間を運行する。停車駅には、乗車専用駅と降車専用駅を設ける。
座席は全席指定となり、乗車料金は、平日は一律で510円、休日は乗車区間に応じて300円〜1060円の間で変動する。3月18日から、西武鉄道のインターネット予約サービスなどで前売り券の販売を始める。
今後、各路線の駅でパンフレットを配布し、運行の開始について告知を進めるという。
鉄道業界では近年、京浜急行電鉄の「モーニング・ウイング号」、京成電鉄の「モーニングライナー」、東武東上線の「TJライナー」など、ラッシュ時の混雑を防ぐための有料通勤電車の導入が相次いでいる。
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