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売れない時代に、UPQのバイクが好調な理由水曜インタビュー劇場(駒公演)(1/6 ページ)

家電ベンチャー「UPQ」が発売したバイクが、よく売れている。折り畳むことができる電動の原付バイクは、なぜ消費者に支持されたのか。同社の中澤CEOに、その理由を聞いたところ……。

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UPQのバイクが売れている

 12月某日、午前9時。場所、東京。眠い目をこすりながら「朝イチの取材は久しぶりだなあ」と思っていたら、その人はバイクを押しながらやって来た。スマートフォンやカメラなどを手掛けるベンチャー「UPQ」の中澤優子CEOである。

 バイクの乗り心地を聞いたところ「チャリ(自転車)とあまり変わらないですね。クルマよりも寒くて、チャリよりも楽といった感じ。ちょっとした買い物に行くときに、よく乗っていますよ」(中澤さん)とのこと。そのバイク名は「UPQ BIKE me01」。「ん? なに、それ? 聞いたことがないなあ」と思われた人もいると思うので、簡単にご紹介しよう。

 「BIKE me01」はUPQが発売した電動ミニバイクで、原動機付自転車免許を持っていれば公道を走行することができる。最大の特徴は、なんといっても「折り畳める」こと。この日の取材時のように、部屋の中に持ち込んで、片隅に置いておくこともできるし、クルマのトランクなどに収納することもできる。車体にUSBポートを備えていて、スマホなどを充電することも可能。また、カギを持った状態でバイクに近づくとロックが解除され、逆にカギを持ったままバイクから離れると自動的にロックされる。1回の充電で35キロメートルほど走行することができ、価格は12万7000円(税別)。


クルマのトランクに収納することができる

 「ささっと取り出して、ちょっと乗りたいときに便利そう。でも、今の時代、バイクなんて売れないでしょ」と想像されたかもしれない。その通りである。「バイクは1000台売れればヒット」と言われている中で、このBIKE me01は予約開始初日に100台以上の注文が殺到。好調なのは初速だけでなく、その後も順調に売り上げを伸ばしているという。

 「モノが売れない」と言われている中で、なぜこのバイクは消費者の心をつかんだのか。UPQの中澤さんに、その秘密を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。

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