2016年に成田空港発着の国際線を利用した外国人旅客数は、前年比11%増の1392万人となり、初めて日本人旅客数を上回った。アジア方面からの観光客が増加した。
成田国際空港会社が1月26日発表した。
全体の航空旅客数は、5%増の3905万人。3年連続で過去最高を更新した。
そのうち、国際線利用客は5%増の3204万人。乗り継ぎ客を除くと、日本人旅客数は2%増の1330万人となり、わずかに外国人旅客数が上回った。外国人旅客数は3年連続で過去最高となる。
空港会社によると、航空路線の拡充や訪日旅行をPRするプロモーションなどにより、特に訪日需要が大きい韓国、香港、台湾などアジア方面からの旅客が増加した。
国内線旅客数も7年連続で過去最高を更新。4%増の700万人だった。
日本政府観光局(JNTO)によると、16年の訪日外国人客数は前年比21.8%増の2403万9000人。過去最高となっている。
関連記事
- 16年の訪日客数、初の2000万人突破 プロモーションが奏功
2016年の訪日外国人旅行者数が10月末時点で2000万を超えた。 - 国内時計市場が成長 富裕層とインバウンドがけん引
矢野経済研究所が国内時計市場調査結果を発表。2015年の時計市場規模は前年比16.9%増の9556億円だった。ウォッチ(腕時計)・クロック(置時計・掛時計・目覚まし時計)ともに前年より成長した。 - 百貨店の16年売上高2.9%減 36年ぶり6兆円割れ
日本百貨店協会が発表した2016月の全国百貨店売上高は、前年比2.9%減だった。 - 「ヌーハラ報道」に、目くじらを立てる理由
少し前、日本人がラーメンなどをすする際の音で外国人が不快な思いをするという「ヌードルハラスメント」(ヌーハラ)が注目を集めた。テレビや新聞などがこの騒動を報じたわけだが、筆者の窪田氏は「報じてはいけない」という。なぜなら……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.