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スマホをかざして道案内 東京メトロが実証実験:AIの画像認識を使用
東京メトロが、NTTグループのAI「corevo」を活用した実証実験を開始する。画像認識を用い、構内図から位置情報を取得。ナビゲーションサービスにつなげるという。
東京地下鉄(東京メトロ)は1月31日、NTTグループのAI(人工知能)関連技術「corevo」を活用した駅構内ナビゲーションサービス「かざして道案内」の実証実験を開始すると発表した。2月1日〜3月26日にかけて、表参道駅(東京都港区)内で実施する。
同サービスの利用者は東京メトロの公式アプリに駅周辺の目的地を入力後、アプリ内のカメラで駅構内の案内看板を撮影すると、corevoの画像認識技術「アングルフリー物体検索技術」によって現在地と方位を取得。目的地までのルートのナビゲーションを受けられる。
スマホを傾けることで、2Dの平面構内図とフロアの位置関係を立体的に表示した2.5D構内図を切り替えることも可能。立体地図の生成には、corevoの「2.5D地図表現技術」を使用している。既存の地図アプリでのナビゲーションと異なり、地下の構内図を視覚的に分かりやすく伝えられる点が特徴だ。
同サービスは、東京メトロが顧客満足度向上のために設定した中長期計画「東京メトロプラン2018」の一環として考案。実験結果を踏まえて実用化を検討するという。
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「かざして道案内」の詳細(東京メトロ公式Youtubeチャンネルより)
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