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バレンタインで板チョコが人気になったワケ:長浜淳之介のトレンドアンテナ(1/3 ページ)
近年、スーパーのバレンタイン用チョコレートコーナーでは「板チョコ」が山積みになっており、コーナーの半分ほどの面積を占めている店もある。10年くらい前までには見なかった光景だが、一体何が起きているのか。
本日(2月14日)はバレンタインデー。1月下旬から2月上旬は、チョコレートの年間売上が一番伸びる期間だ。バレンタインのチョコレートというと、贈答用の高級ブランドを思い浮かべるが、最近は安価でプレーンな板チョコの需要が伸びている。
スーパーの店頭に行くと、板チョコがバレンタイン用チョコレートコーナーで山積みになっており、コーナーの半分ほどの面積を占めている店もある。10年くらい前までは見なかった光景だ。
ご存じの方も多いかもしれないが、近年は、明治「ミルクチョコレート」、ロッテ「ガーナチョコレート」、森永製菓「森永ミルクチョコレート」のような1箱100円程度の昔から売っている板チョコを購入し、その板チョコを材料に手作りのチョコレートを作って、友人同士で贈り合う「友チョコ」がトレンドになっている(特に学生の間で)。
内気な女性が勇気を振り絞って片想いの男性に告白をするバレンタインデーや、恋人にいつもの感謝を伝えるバレンタインデーも健在だが、それよりは「周囲とのコミュニケーションを深める日」というイメージに変化してきている。最近は男性も4人に1人は友チョコを贈り合っているという(マクロミル調べ)。
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