WBC消滅危機で侍ジャパンが抱え込む苦悩:赤坂8丁目発 スポーツ246(1/4 ページ)
いよいよワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開幕する。侍ジャパンも2月22日に合宿がスタートし、本番に向けて準備を整えていくのだろう。しかし、その一方で気になる情報がある。それは、今回限りでWBCは終了するという報道だ。
いよいよ日本球界がWBCモードに突入する。第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む日本代表、侍ジャパンの宮崎強化合宿が2月22日からスタート。3月7日に東京ドームで行われるキューバとの初戦に向け、徐々に世間の注目も集まっていきそうだ。
日本ハムの二刀流・大谷翔平の右足首負傷による出場辞退は確かにケチがついてしまったが、何だかんだと言われても日の丸を背負う国際試合は盛り上がるだろう(関連記事)。侍ジャパンの面々には熱い戦いで日本中を興奮の坩堝(るつぼ)へと巻き込みながら、2大会ぶりの世界一奪回を果たしてほしい。
さて、このWBCには気になる情報が飛び交っている。ご存じの方も多いだろうが、「今大会限りで大会が終了する可能性がある」と複数の米メディアが昨年末に報じた点だ。米スポーツ専門局『ESPN』のクリスチャン・モレノ記者が11月末にTwitter上で「複数の関係者から得た情報によると、WBCは収益がなければ2017年の大会が最後になるかもしれない」とつぶやいたことに端を発し、CBSスポーツなど他の米主要メディアもこれに追随してWBC終了の可能性を報じた。
ちなみにWBCを主催しているのはMLB(メジャーリーグベースボール)機構とMLB選手会だ。両者が共同運営という形で手を組んで立ち上げたのがWBCインク社である。同社はWBCの運営会社として放映権や協賛スポンサー、入場料、グッズ、飲食類、マーチャンダイジングなどによる収益を一括管理。これらの収益を参加国に対して決められた配分率を元にそれぞれに分配する仕組みになっている。
参考までに紹介すると、第2回大会の収益分配率は米国の66%で日本はたったの13%。これに強い不満を訴えて前回の第3回大会前に日本プロ野球選手会側が大会参加のボイコットをチラつかせながらNPB(日本プロ野球機構)にWBCインク側と待遇改善を求めるための交渉を行うように促したが、結果的にはウヤムヤにされたまま涙を飲んでしまっている。
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