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安全運転なら保険料安く スマホで診断、国内初:最大20%割り引き
スマホが車の運転を自動分析し、安全運転と診断されれば保険料が安くなる自動車保険を損保ジャパン日本興亜が発売する。
損害保険ジャパン日本興亜は3月27日、スマートフォンを活用してドライバーの運転を診断し、結果に応じて保険料を最大20%割り引く「テレマティクス保険」を開発し、年内に発売すると発表した。スマホを活用した同様の商品は国内保険会社では初という。
8月にバージョンアップ予定の対応アプリ「ポータブルスマイリングロード」をスマホにダウンロードし、スマホを所持して一定期間運転した結果を診断(無料)。安全運転と判断されれば、最大20%引きの保険料で自動車保険を契約できる。
自動車に固定されていないスマホのデータも分析できるように処理する技術などを開発し、特許を出願した。
同社によると、テレマティクス(自動車情報システム)保険は欧米で普及しつつあるが、日本では事故の有無に応じて適用される等級制度が確立さえているため、積極的には開発されてこなかったという。
同社が提供する安全運転支援サービスを通じて取得した、車の走行に関連するビッグデータを分析した結果、ドライバーの運転特性と事故の起こりやすさとの相関が明らかになり、新商品の開発につなげた。
等級制度では初めて契約する場合に保険料が高くなり、自動車の所有を控える理由の1つとして指摘されている。同社は「より納得感のある保険料を実現し、安全運転の促進を図ることで事故のない社会の実現を支援していく」としているしていきます。
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