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てるみくらぶの内定取消者を救え 官民動く:4月から新社会人のはずが……
破産手続き開始決定を受けた格安海外旅行会社「てるみくらぶ」の内定取消者を対象に、厚生労働省が特別相談窓口を設置。官のみならず、民間企業も動きを見せている。
厚生労働省は3月29日、破産手続き開始決定を受けた格安海外旅行会社「てるみくらぶ」の内定取消者に向けて、特別相談窓口を東京都と大阪府の新卒応援ハローワークに設置したと発表した。
てるみくらぶは17年卒の学生を対象にした新卒採用を行っており、50人程度に内定を出していたが、破産手続き開始決定に伴い全員に内定取り消しを通告した。厚生労働省は、てるみくらぶの内定取消者に対し、個別就職支援、各種ガイダンス・セミナーなどの実施、個人のニーズに応じた相談対応を行うという。
民間企業も動きを見せた。宿泊業界のコミュニケーション支援を行う促進財団法人宿泊施設活性化機構(JALF)は28日、「その身柄、JALFで引き受けます」キャンペーンの実施を発表。てるみくらぶをはじめとする内定取消を受けた学校卒業生を対象に、無試験・無面接で採用する取り組みを行うという。3月31日いっぱいまで、Facebookのダイレクトメッセージで応募を受け付ける。
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