コラム
チェックリストをバカにしない:ノウハウの継承(2/2 ページ)
どんなに優秀な人でも必ずミスを犯す。「自分はその分野のプロで何度も同じようなことやってるし、いちいちチェックリストなど作成する必要はない」というのは、真のプロではありません。
また、組織マネジメントの視点でいえば、こういったチェックリストこそ実践的なナレッジの蓄積になります。実務で得たリアルなノウハウがチェックリストを通じてたまっていき、組織の中で継承されていく。 これを使わない手はありません。
効果的な営業プロセス、複雑なITシステムの設定方法、ミスが許されない公的書類の確認項目など、各担当者に属人的に知識がたまるのではなくチェックリストという目に見えるアウトプットを作ることで、組織的に経験値を積み重ねていくことができます。
もしあなたがプロジェクトマネジャーなどのマネジメントの立場ならば、現場の専門家たちの「チェックリスト? こんなの何度もやっているからいちいち要らないでしょう」という雰囲気の反応に負けてはいけない。
どんな優秀な人も、必ずミスを犯す。だからこそチームとして、知識を共有して、本番に臨む。自分はその分野のプロで、何度も同じようなことやってるし、いちいちチェックリストなど作成する必要はないというのは、真のプロでないと思います。
「チェックリストなんて……」とバカしていると、いつか痛い目に合う。(泉本行志)
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