2017年3月の世界OS市場で、米Googleが提供するAndroidのシェアが、米MicrosoftのWindowsを初めて上回り、首位になったことが分かった。主にスマートフォンに搭載されているAndroidがPC中心のWindowsを上回り、コンピューティングの主役がモバイルに移ったことを改めて示している。
アイルランドの調査会社Statcounterが4月3日、集計結果を発表した。「5年前は2.4%のシェアにとどまっていたAndroidが急速に成長し、1980年代から首位を守っていたWindowsを超えたことは歴史的な出来事だ」とコメントしている。
Androidのシェアは37.93%(前年同月比8.6ポイント増)で、Windowsの37.91%(同9.4ポイント減)をわずかに上回った。
地域別では、アジアではAndroidが全体の52.2%を占め、Windowsの29.2%を大きく上回った。一方で、北米ではWindowsが39.5%、Androidが21.2%、ヨーロッパではWindowsが51.7%、Androidが23.6%と、Windows優位の状況が続いていた。同社は「アジアにスマートフォンが普及し、インターネットの利用が進んだことがAndroidの成長要因」とみている。
今後の展望について、同社は「AI(人工知能)やAR(拡張現実)などの技術がより発達し、市場の状況が変われば、Windowsがシェアを取り戻す可能性がある」と分析している。
調査では、世界各国のモバイル用OS、デスクトップ用OS、タブレット用OS、コンソール用OSのシェア率を集計してまとめた。
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