コンビニエンスストアを展開するポプラ(広島市)が4月11日発表した2017年2月期の連結決算は、営業損益が4億6800万円の赤字(前期は8200万円の黒字)だった。今期も4200万円の営業赤字を見込む。
加盟店舗向け卸売り上げ、直営店売り上げともに低迷し、営業総収入が前期比14.2%減の332億円にとどまった。その上、ローソンとの提携で山陰地方の53店舗を「ローソン・ポプラ」に転換したことに伴い、在庫処分や従業員の有休補償など一時的な費用が膨らんだ。
経常損益は4億3500万円の赤字、最終損益は2億8900万円の黒字だった。
チェーン全店売上高は8.7%減の569億円。店舗数(2月末時点)は472店舗。既存店の1店舗当たり日販(2月)は35万円と、最大手セブン-イレブン・ジャパン(65万7000円)に大きく水をあけられている。
今期の営業総収入も10.9%減の296億円にとどまると予想。前期に続き営業赤字を見込む。
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