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信頼できそうな大人に、子どもはどう接すればいいのか:世界を読み解くニュース・サロン(4/4 ページ)
教師が子どもにいたずらをしたり、暴力をふるったり。子どもを守って育てていく立場の大人たちが、実は子どもにとって「最大の敵」なのかもしれない。どういうことかというと……。
信頼できそうな大人がいる場所
日本だけでなく世界のこうした事件が暴露されることで、私たちは一歩引いて改めて子どもを取り巻く環境を見てみる機会にしたほうがいい。
日本ではそこまで深刻な事態になっていないと願うが、著者も知人から少し前にこんな話を聞いたことがある。子どもの担任だった男性教師が、赴任先の小学校で教え子の児童に性的ないたずらをして逮捕された。事件後、その子どもは「あの先生はいい先生だったのに」と語っていたという。
千葉県でリンさんを殺害したとされる容疑者も、千葉日報によれば、「子煩悩な父親」「明るくて面倒見の良いお父さん」「子どものことをちゃんと考え、学校を良くしようとしているように思えた」といった評判だったようだ(参照リンク)。
もしかしたら、信頼できそうな大人がいる場所にこそ危険があるのかもしれない。
筆者プロフィール:
山田敏弘
ノンフィクション作家・ジャーナリスト。講談社、ロイター通信社、ニューズウィーク日本版に勤務後、米マサチューセッツ工科大学(MIT)でフルブライト研究員を経てフリーに。
国際情勢や社会問題、サイバー安全保障を中心に国内外で取材・執筆を行い、訳書に『黒いワールドカップ』(講談社)など、著書に『ゼロデイ 米中露サイバー戦争が世界を破壊する』(文藝春秋)『モンスター 暗躍する次のアルカイダ』(中央公論新社)、『ハリウッド検視ファイル トーマス野口の遺言』(新潮社)がある。
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