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業績好調! 日高屋の「ちょい飲み」が成功した理由長浜淳之介のトレンドアンテナ(1/4 ページ)

ラーメンチェーン「熱烈中華食堂 日高屋」の業績が好調だ。特に近年は「ちょい飲み」ユーザーに支持されており、高収益の体質につながっている。

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 ラーメンチェーン「熱烈中華食堂 日高屋」を展開するハイデイ日高の業績が好調だ。2017年2月期の決算は売上高が385億1400万円(前年比4.7%増)、経常利益が45億6700万円(同7.4%増)と、過去最高の売り上げと利益を更新している。過去最高益は14期連続で、景気に関係なく安定して成長している。

 日高屋は1973年、埼玉県さいたま市に1号店をオープン。2002年6月に東京の繁華街に進出すると、主力商品の中華そば(390円)が激安だと話題になり、徐々に知名度を上げていった。現在は、関東圏の駅前繁華街で365店(2017年3月時点)を展開している。

 営業利益率は12%に迫っており、飲食企業の平均8.6%(経済産業省商工業実態基本調査)を上回る高収益を誇っている。

photo 日高屋での「ちょい飲み」ユーザーが増えている

 特に注目したいのが、売り上げに占めるアルコール比率の高さだ。一般的な中華業態のアルコール比率は約3%と言われているが、日高屋は約15%。中華料理店にしては異例の高さとなっている。つまり、にギョーザなどをつまみながら、1〜2杯飲んでいく人が多いのだ。

 普通のラーメン店、中華料理店では取り込めていない「ちょい飲み」ユーザーに支持されているのが、高収益の体質につながっている。しかも、近年日高屋でお酒を注文する人が増加傾向にある。

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