「ヒゲ」ブームの裏で、関連ビジネスが面白いことに:来週話題になるハナシ(3/4 ページ)
海外でヒゲを伸ばす男性が増えてきている。その影響もあってか、欧州では2014年ころからカミソリの売り上げが減少していて、米国ではシェービング用品が苦戦している。なぜ「ヒゲ」を伸ばす男性が増えているのかというと……。
ヒゲ用オイルがアツい
しかし、いざヒゲを伸ばすとなると、手間暇がかかる。念入りに整える必要があるのだが、そのグルーミングをサポートするものとして、今、世界ではさまざまな商品が登場している。その中でも特にアツい商品といえば、ヒゲ用オイルだ。
ヒゲ用オイルは、ゴワつきがちな顎ヒゲを柔らかくしつつ、ツヤや栄養を与え、肌への保湿も補える優れもので、伸びかけのヒゲにありがちな「チクチク感」を緩和させ、メンテナンスがしやすくなる。
多くのスタートアップ企業が、このヒゲ用オイルに参入しているのだが、最近では香水で有名なブランドなど大手ブランドも注目し始めており、メーカー同士の競争が始まっている。
いち早くヒゲ用オイルを発売したのが、有名デザイナーのトム・フォードだ。フォード自身もヒゲ面なので、香りつきのヒゲ用オイルを発売したのは、さすが鋭いところに目の付けたと言える。ヒゲのメンテナンスをしつつ、好みの香りを楽しむというなんともセレブなアイテムになっている。
フォードに続き、バーバリーやカルティエなども新しい香水を発表するタイミングで、同時にヒゲ用オイルを発売している。ヒゲ用の美容アイテムは、まだ新しいジャンルなので、次ににどんなブランドが参入し、市場が広がっていくのかまだ分からないが、今後この分野はどんどん大きくなっていくと見られている。
オイルのほかに、ヒゲに関連するビジネスで今注目されているものの中には、ちょっと変わっているが、レーザー脱毛がある。ヒゲを生やすと、毛の生え具合がまばらだったり、個人差が目立つようになる。
米国では、ヒゲを美しく整えるために、レーザー脱毛をする男性が増えているという。女性がビキニラインをメンテナンスするような感覚で、ヒゲの形を整えているのだ。
ヒゲをレーザー脱毛してしまえば、日々のメンテナンスもかなり楽になる。しかも、パーフェクトなエッジを手軽にキープできるため、完璧主義な男性にはオススメかもしれない。
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