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携帯大手、「5G」開発に注力 提携・実験を相次ぎ発表:課題は「屋内への浸透」(2/2 ページ)
キャリア各社が5G技術の開発を加速させ、関連企業との提携や実証実験を相次いで実施している。各社の動向をまとめた。
ドコモは「5Gトライアルサイト」構築予定、5G中心の中期計画も策定
NTTドコモは、5G関係の実験などを行うエリア「5Gトライアルサイト」を5月以降にも構築予定。場所は、東京スカイツリータウン(東京都墨田区)や東京臨海副都心地区(東京都港区・江東区)になるという。
同エリア内には超多素子アンテナ「Massive MIMO」などを設置し、エリア内限定で5G通信を利用できる環境を目指すとしている。
5Gトライアルサイトの構築に向け、ドコモは昨年秋から共同で実証実験を行うパートナーを募集。綜合警備保障(ALSOK)や東武鉄道などと提携を発表した。実施日程については「現時点では未定」(広報担当者)としたものの、防犯カメラの高精度ライブ画像の共有・解析や、VR(仮想現実)を活用した観光コンテンツの開発・提供など、5Gを使用した実証実験を進めていくという。
ドコモは、4月27日発表した中期計画「beyond宣言」においても、5Gを中心に位置付けており、エンターテインメントやFinTech(IT技術を活用した金融取引技術)など9領域で、5G関連サービスの実用化を目指すとしている。
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