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PCオンラインゲーム「ECO」終了 「品質の維持困難」:女性や子どもでも親しみやすいMMORPG
PC向けオンラインゲーム「エミル・クロニクル・オンライン」(ECO)が8月31日でサービス終了。運営のガンホーは「今後も永続的に皆様に満足していただくサービスクオリティーを維持した運営を行っていくことが難しくなってきた」と発表。
ガンホー・オンライン・エンターテイメントは5月15日、PC向けオンラインゲーム「エミル・クロニクル・オンライン」(ECO)を8月31日で終了すると発表した。2005年の開始から12年、老舗ゲームが幕を下ろす。
多人数が同時に参加できるRPG(MMORPG)で、女性や子どもでも親しみやすい雰囲気が特徴だった。
ガンホーは「今後も永続的に皆様に満足していただくサービスクオリティーを維持した運営を行っていくことが難しくなってきており、私どもとしては皆様に存分にお楽しみいただける状態のまま幕を閉じることが、エミル・クロニクル・オンラインのエンディングにふさわしいとの判断に至った」と発表している。
ガンホーはECOのほか「ラグナロクオンライン」などのPCオンラインゲームを運営。かつては同社の業績をけん引していたが、PCオンラインゲーム事業は13年12月期に赤字に転落していた。
だが12年2月に公開したスマートフォン向けゲームアプリ「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」の大ヒットで業績は急成長。パズドラはピークアウトしたものの、2016年12月期の連結業績は、売上高1124億円、営業利益460億円、純利益279億円。売上高の84.3%が「パズドラ」関連に依存している。
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