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販売好調! 花月嵐の家系ラーメン「藤崎家」とは:長浜淳之介のトレンドアンテナ(3/3 ページ)
らあめん花月嵐が3月より期間限定商品として販売している、横浜家系ラーメン「藤崎家」が好調だ。6月初旬まで売る予定だが、計画以上に売れてしまい、販売を終了している店もあるという。人気の理由とは?
ラーメンの新しいトレンドを発信し続ける
花月嵐では、魚介スープのインパクトをラーメン界に与えた「せたが屋」、ラーメンの革命児の異名を持つ竹田敬介氏率いる「肉そばけいすけ」などといった、同業の有名店とコラボレーションしてその店の看板を名乗った商品をリリースすることもある。
また、新しい期間限定ラーメンが出るごとに、商品にちなんだユニフォームのデザイン、のぼりを一新して、PR大使を立てる。新しいラーメン店がオープンした気分で心機一転。顧客をもてなす。
花月嵐は根強いファンを持つ定番の「嵐げんこつらあめん」を一貫してブラッシュアップし続けながら、期間限定商品で常にラーメンの新しいトレンドを発信し続ける、継続と刷新が共存したマルチコンセプトのラーメンチェーンとして異彩を放っているのだ。
著者プロフィール
長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。共著に『図解ICタグビジネスのすべて』(日本能率協会マネジメントセンター)など。
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