最も認知度の低いコンビニの店頭サービスは「個人向けローン・キャッシングサービス」――調査会社マイボイスコムの調査でこうした結果が出た。同サービスの認知度は5.9%。コンビニ内の一部ATMではクレジットカードを利用したキャッシングが可能だが、あまり知られていないことが分かった。
次いで認知度が低かったサービスは「電気自動車の充電サービス」で、5.9%。コンビニ各社が政府、自動車メーカー、電力会社などと協業し、店舗の近隣に充電スタンドを設置するケースが増えているが、まだ認知度は低いようだ。
このほか、「資格・検定の申し込み」(6.5%)、「クリーニング取り次ぎ」(6.6%)「コンビニ商品のプレゼント」(8.2%)などのサービスの認知度が低かった。
一方、認知度の高い店頭サービスは「公共料金、国民年金、税金の支払い」が78.3%でトップ。「ATM」(76.7%)、「ゆうパック・宅配便」(71.2%)、「コピー・ファクス」(70.7%)と続いた。
マイボイスコムは「行政関連サービスの認知度が増加傾向にある。また、若年層を中心に、電子マネーのチャージや文書のプリントサービスの認知度も高まっている」とみている。
実際の利用率が高い店頭サービスは「公共料金、国民年金、税金の支払い」(40.6%)、「ATM」(37.3%)、「切手やはがきの購入」(32.7%)など。
利用するコンビニチェーンは「セブン-イレブン」が76.9%と、「ローソン」「ファミリーマート」を大きく上回った。
ただ、回答者に店頭サービスについての感想を聞いたところ、「店員さんが新しいサービスを覚えるのが大変そう」「混雑時はチケットや荷物の受け取りがやりづらい」などの声が集まる結果に。コンビニ各社は、スタッフ教育や導線の整備を徹底することがサービス普及のカギになりそうだ。
調査は、4月1日〜4月5日にかけて、1万921人を対象にインターネット上で実施した。
関連記事
- コンビニで「食品ロス」が絶対になくならない理由
ココイチのビーフカツ横流し問題を受け、食品廃棄に関するニュースが増えてきたように思う。毎日のように食品を廃棄しているコンビニ関係者にとっても気になるところだろう。今回は、コンビニの食品廃棄の現状とその問題点について考察したい。 - 誰が困っているのか コンビニ値引きセールの実態
先日、ファミリーマートが公正取引委員会からの下請代金支払遅延等防止法に関する勧告を受けたと発表した。ファミマに限らず、コンビニ本部が店舗に負担させている費用は少なくない。今回は、値引きのカラクリなどを例にコンビニ運営の実態をご紹介しよう。 - サークルK・サンクス、18年夏に消滅 ファミマに統一
サークルK・サンクスは、18年夏までに全店がファミリーマートブランドへと統一される。 - 首都圏のスリーエフ、「ローソン・スリーエフ」に転換
スリーエフとローソンが、「スリーエフ」など3ブランドを「ローソン・スリーエフ」ブランドに転換すると発表。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.