調査リポート
酒好きの若者は「チャレンジ意識」旺盛:「若者の酒離れ」傾向の中で
日本酒造組合中央会が飲酒動向調査を発表。全体的に「酒離れ」傾向にあるが、20代の飲酒層は1回あたりの飲酒量が多く、新しい酒や銘柄にチャレンジしていく意欲が高いという。
日本酒造組合中央会は5月31日、日本人の飲酒動向調査を発表した。1988年の調査比で、飲酒率は全体的に減少し、特に男性は「飲む」と答えた割合が17.1ポイント減の53.6%に下がった。その一方で、20代は1回あたりの飲酒量が多く、新しい酒類や銘柄などにチャレンジしていく意欲が高い傾向があるという。
酒を購入する時の意識は、「銘柄を指定買いする」は年齢が高くなるにつれて割合が大きくなっていく。それに対して年齢が若いほど「新しい酒へのチャレンジ意向」が強く、若い酒好きがさまざまな酒や銘柄を楽しんでいることが分かる。日本酒造組合中央会は、「若年層の飲酒者は、飲酒頻度は低いが1回あたりの消費量が高く、乗り換えも起こしやすいため今後のPR対象として適切といえる」と分析している。
また、1988年よりも居酒屋で飲み始めた人が25%増加。自宅以外での飲酒頻度は若ければ若いほど多くなり、20代は月に平均で5.5回と「ソト飲み」の傾向が見られた。
いずれの年代でも一番好まれる酒類はビールだが、20〜30代では梅酒・カクテル・リキュールや、ハイボール・チューハイ・サワーも好まれている。カクテルやハイボールは最初に飲んだ「飲み始めの酒」であることも多かった。
調査は1月6〜16日にかけて、20〜79歳の男女3000人を対象にWeb上で行った。
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