低迷「巨人」の責任は、誰にあるのか:赤坂8丁目発 スポーツ246(1/4 ページ)
かつて常勝軍団だった巨人が、危機に瀕している。球団史上ワーストの12連敗を喫し、借金も「9」まで膨れ上がった。チーム低迷の要因はどこにあるのか。高橋由伸監督だけでなく、球団フロントにも責任があるはずだ。
かつての「常勝軍団」が危機に瀕している。巨人が6月7日、メットライフドームで行われた埼玉西武ライオンズ戦に敗れ、悪夢の12連敗を喫した。これで球団史上ワーストの連敗記録を更新。借金も何と「9」にまで膨れ上がってしまった。
浮上のきっかけも見い出せず、リーグ首位の広島東洋カープには7日現在で11.5ゲーム差にまで引き離されてBクラスの5位に沈んでいる。わずか2.5ゲーム差の最下位・東京ヤクルトスワローズと事実上の“ブービー争い”を繰り広げているという悲しい現状だ。
この歴史的な恥辱にまみれた試合後、高橋由伸監督はメディアの取材に応じて「これは現実なんでね。現実として受け止めなきゃいけない」と冷静に振り返り、さらに「挽回するチャンスはある。明日からまたがんばるしかない」とも述べた。大手新聞社や各テレビ局は指揮官の言葉を大きく扱っていたが、相変わらず感情をむき出しにすることもなく淡々と話す姿勢にはどこか怖さも感じた。
これまで高橋監督のコメントには各方面からブーイングが上がっていた。ネット上では今も「まるで他人事のようにしか聞こえない」「“自分は悪くない”という姿勢が見え隠れする」「選手のことばかり責める」などと批判的な書き込みが殺到している。
それでも指揮官はこの日も、いつもと変わらぬスタイルを貫いていた。試合中継中にクローズアップされると、その際は決まって「仏頂面」。自軍の選手が好プレーを見せると拍手こそ送るが、やはり表情は固いままだった。ただでさえ重苦しい巨人ベンチのムードなのに、これではお通夜のように沈んだ雰囲気になってしまう。ハッキリ言って「暗い」のだ。
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