転職・就職のためのリサーチサイト「Vorkers」がまとめた「上場企業の時給ランキング」によると、1位はM&Aアドバイザリー企業のGCAで、時給は7682円だった。同社は、平均年収が上場企業で唯一2000万円を突破。月の平均残業時間は73.6時間と長かったが、時給は飛び抜けて高かった。
Vorkersは「東京電力と中部電力のアライアンス創設、日立製作所と三菱重工業による事業統合などの大型案件を手掛けていることが、GCAの給与の高さに反映されている」と分析する。
2位にランクインしたのは、精密機器メーカーのキーエンスで、時給は6548円。平均年収は1777万円、平均残業時間は71.1時間だった。「実力主義で、納得感のある給与体系。30代半ばで年収が2000万円を超えた人もまれにいる」などの声が集まった。
3位は、三菱商事(時給6368円)。以下、ファナック(時給6361円)、三井物産(時給6296円)と続いた。伊藤忠商事(6位)、住友商事(8位)、丸紅(10位)の時給も5000円を超えており、5大商社の全てがトップ10にランクインした。
5大商社で働く人からは、「1年目で年収500万円、10年目で年収1100万円。年功序列から実力主義に移行していくが、昇格が遅くても待遇は抜群に良い」(三菱商事)、「若手の時から、日本企業の中では最高水準の給与がもらえるのは間違いない。昇進できなかったとしても、生涯に渡って相当な年収を維持できる」(三井物産)などの意見が集まった。
上位30社の平均時給は5134円で、東京都の最低賃金(932円)の5.5倍に上る結果となった。
調査は2014年〜17年にかけて、Vorkersへのレポート回答が5件以上ある上場企業1645社を対象に実施した。時給は、有価証券報告書に記載された平均年収を、各社の標準労働時間と同サイトに投稿されている平均残業時間の合計で割って算出した。
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