宮崎県・南郷町、「マンゴー町」に改名? 真偽を聞いた:公式YouTubeで発表
宮崎県日南市南郷町が、「改名します。日南市マンゴー町」と題した動画をYouTube上に公開。改名の真偽を日南市役所に聞いた。
宮崎県日南市の地域自治区・南郷町は6月19日、「改名します。日南市マンゴー町」と題した動画をYouTube上に公開した。崎田恭平市長が出演し、同町を「マンゴー町に改名します」と発表。その後、南郷信用金庫の職員やJR南郷駅の駅員が登場し、「マンゴー信用金庫です」「マンゴー駅です」と宣言する──という内容だ。
南郷町は地方自治体としては2009年に日南市と合併したが、合併特例法に基づく地域自治区として現在も町名が使われている。シンガーソングライターの鬼束ちひろさんの出身地で、カツオの一本釣りなど漁業が盛んな町だ。
そんな同町が本当に「マンゴー町」に改名するのだろうか。ITmedia ビジネスオンラインの取材に対し、日南市農政課によると「動画は『道の駅 なんごう』という施設のPRの一環で制作したもの。南郷町は本当に『マンゴー町』に改名するわけではない。あくまで愛称として使用していく」という答えだ。
道の駅 なんごうは、日南海岸国定公園の中央に位置する施設。施設内のショップでは宮崎県の特産品であるマンゴーの販売に注力している。同施設は、6月19日〜7月20日の期間限定で「道の駅 マンゴー」に名前を変更。知名度と話題性を向上させ、マンゴーの売り上げ増を図っていくという。
日南市農政課は「日南市は、マンゴーの生産量が県内4位につけている。今回の施策によって、さらなるイメージアップにつなげたい」と説明。「官民一体となって特産品のマンゴーを強力にPRするため、民間施設の広報活動に協力した」としている。
ただ、動画内では、町名変更が“ネタ”であることを周知しておらず、日南市には改名の真偽に関する問い合わせが増えているという。
「誤解が広がるような内容になっており申し訳ない。南郷信金も南郷駅も、従来の名称のまま営業していく」(日南市農政課)
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