質屋アプリ「CASH」一時査定停止 初日に3億円超の利用:スタートから16時間半で
少額キャッシングアプリの「CASH」が一時査定停止を発表。想定を上回る利用があったため、運営体制が整うまでアイテムの新規登録を制限する。
少額キャッシングアプリ「CASH」を運営するバンクは6月29日、同アプリの査定機能を一時停止すると発表した。28日のサービススタートから約16時間34分で、約3億6000万円が現金化され、7500個のアイテムの集荷依頼があったが、「体制や規模が整っていない」ため、運営体制が整うまでアイテムの新規登録を制限する。
保有するアイテムを登録すると、その商品の買い取り査定価格が表示され、審査・手続きなしで、銀行口座かコンビニ出金による出金(現金化)ができる「デジタル質屋」のようなサービス。アイテムを送る前に出金ができ、2カ月後までに「返金する」か「アイテムを送る」かのどちらかを選択する。取引の上限額は2万円。
バンクによると、アイテムがキャッシュ化された回数は約7万3000回、総額は約3億6600万、集荷依頼があったアイテム数は7512個。バンクには社員が4人しかおらず、毎日7000点以上のアイテムの受け取り処理や、キャッシュの供給の体制や規模が整っていないため、アイテムの査定機能(新規登録)を一時停止するという。「ここまで多くの皆様にリリース初日にご利用いただけるとは、正直なところ、夢にも思っておりませんでした」としている。
バンクの光本勇介代表取締役は28日、自身のTwitterで、「すでに私たちの想像をはるかに超えて利用していただいており、すでに数日後に相当数のアイテムが私たちのオフィスに届くことも分かって」いると発言。アイテムの管理を担うアルバイトを日給1万円で募集していた。
関連記事
- “一瞬で現金に変えられる”うたう質屋アプリ「CASH」登場
“デジタル質屋”のアプリ「CASH」がサービス開始。審査・手続きなしで最大2万円を引き出せる少額キャッシングサービス。 - 元Gunosyの木村氏が挑む“現金いらず”の割り勘アプリ
AnyPayは1月19日、個人間で“現金いらず”に割り勘ができるスマートフォンアプリ「paymo(ペイモ)」をリリース。ニュースアプリ「グノシー」運営会社の元経営者は、普及が進んでいない領域でシェアを獲得できるか? - メルカリの現金出品問題 監視体制は“人力”
大きな話題となったフリマアプリ「メルカリ」の現金出品問題。メルカリは現金の出品を禁止したが、新たな手口も出現し、“いたちごっこ”の状態にある。こうした悪質出品は、どうすれば防ぐことができるのか? - ZOZOTOWN「ツケ払い」、未払い率「把握していない」
ファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイの業績が好調。けん引する要因の1つは最大2カ月間支払いを遅らせることができる「ツケ払い」サービス。便利な一方で、支払いが難しくなるケースも起こっているが……。 - ダイエットで見た「メルカリ経済」 体重計の送り主は
体重減の必要に駆られた麹町OLは、メルカリで体重計を購入する。それが意外な「メルカリ経済」の発見につながることも知らずに……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.