ヤフー、AI活用の“価格変動チケット”販売 ホークス27試合:「ヤフオク!」活用も
ヤフーが福岡ソフトバンクホークスが主催するパ・リーグ公式戦の観戦チケットを「価格変動」形式で販売。AIを活用して価格が決まる。「ヤフオク!」で人気席のオークションも。
ヤフーは6月30日、福岡ソフトバンクホークス主催のパ・リーグ公式戦の観戦チケットを、AI(人工知能)で需給予測し日々価格を変動する形式で7月1日から発売すると発表した。「ヤフオク!」で人気席のオークションも行い、適切な価格でユーザーに届けられる新しいチケット流通を目指す。
価格変動形式では、試合ごとの需要を機械学習ベースのAIが予測し、需要に応じて価格を変動させる。過去3年間の販売実績データ、リーグ内の順位や対戦成績、試合日時、チケットの売れ行きなどのデータがベースになるという。
2016年に実証実験を行ったところ、購入者から「普段購入できない席を納得できる価格で購入できた」などの好意的な意見が多く寄せられたため、本格的に導入する。
ヤフーは「価格変動形式は、ユーザーにとっては人気のチケットを適正な価格で購入でき、興行主にとっては収益の最適化が期待できる」としている。
販売するチケットは、7月17日からシーズン終了までの福岡ヤフオク!ドーム開催のホークス主催パ・リーグ公式戦計27試合の、1塁側のS指定席58席。チケットはヤフーが運営する電子チケットサービス「PassMarket」で購入できる。
また、オークション形式での販売も7月7日から開始する。人気の「ホームランテラス」4席や「ホークス応援席」2席を各回随時出品するという。
音楽ライブやスポーツといったエンターテインメントの分野のチケット流通は、高額転売などが問題になっている。ヤフーは「興行主とユーザーが抱えるチケット流通に関する課題を解決するために、新たなチケット流通の仕組みを提案・実現していく」としている。
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