穴場だと思う街はどっち? 北千住VS. 赤羽:2駅を比較(2/4 ページ)
北千住駅と赤羽駅。どちらの街も「物価が安い」「商店街が充実している」といったイメージがあるが、利便性がいいのはどちらか。
商業施設の充実度はどちらに軍配が?
北千住駅は、ターミナル駅となっているためか、駅にはルミネ、駅前にはマルイなど、知名度の高いファッションビルが2店舗ある。服や小物などを買うのにはいい場所だ。
日常の買い物をするスーパーマーケットについては、大資本のスーパーはないものの、マルイには食料品売場があり、ルミネには高級スーパー・成城石井がある。そのほか、地元に長年親しまれてきたスーパーが軒をつらねており、また地域の商店街が充実しているので、比較的安く食材を買うことができる。都心へダイレクトにアクセスできるが、北千住駅だけで日々の買い物を済ませることが可能だ。
一方、赤羽駅は拠点駅でありながら、駅周辺には百貨店、知名度のあるファッションビルがない。その代わり、エキナカにはエキュート赤羽や、UR都市機構グループのアピレ赤羽、ビビオなどがある。
駅周辺のスーパーについては、大手のスーパーが複数ある。イオン系のダイエー、西友、そしてイトーヨーカドー。赤羽駅のイトーヨーカドーはかなり大きな店舗であり、品ぞろえは充実している。ダイエーや西友が食品メインで店舗の規模が小さいのに対し、イトーヨーカドーは堂々たる総合スーパーの品ぞろえで、地上6階地下1階と巨大である。それに加えて、こちらも商店街が充実している。
北千住駅が百貨店やショッピングビルがあるのに対し、大きな総合スーパーはない。以前はあったものの、撤退してしまった。逆に、赤羽駅には知名度の高いショッピングビルはない。埼京線で池袋駅や新宿駅に出れば、十分こと足りるからだろう。このあたりは、赤羽駅は鉄道路線網で補完していると言える。
日常的な「買い物」という点では、大半の人が服や小物などを買うよりも、日用品を買う機会が多いと考えることができるので、こちらは赤羽駅が充実していると言えそうだ。
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