「人口減少」が続くが、解決策はあるのか:世界を読み解くニュース・サロン(1/4 ページ)
総務省統計局によると、日本の総人口は1億2558万3658人で、8年連続で減少している。また少子化も歯止めがかからず、出生数は98万1202人と過去最少を記録した。日本人がどんどん減っているが、解決策はあるのか。ひょっとしたら「テクノロジーのチカラ」が役立つかもしれない。
世界を読み解くニュース・サロン:
今知るべき国際情勢ニュースをピックアップし、少し斜めから分かりやすく解説。国際情勢などというと堅苦しく遠い世界の出来事という印象があるが、ますますグローバル化する世界では、外交から政治、スポーツやエンタメまでが複雑に絡み合い、日本をも巻き込んだ世界秩序を形成している。
欧州ではかつて知的な社交場を“サロン”と呼んだが、これを読めば国際ニュースを読み解くためのさまざまな側面が見えて来るサロン的なコラムを目指す。
2017年7月5日、総務省統計局は住民基本台帳を基に集計した17年1月1日時点の人口動態調査を発表した。
この最新の調査によれば、日本の総人口は1億2558万3658人で、8年連続の減少。この数は前年から30万人以上も減っており、1968年に調査が開始されてから最大の減少幅になったという。さらに少子化も相変わらずで、出生数は98万1202人と過去最少を記録した。
もっとも、人口減少は今さら驚くことではない。人口減少の問題は何十年も議論されてきているが、有効な手立てを打てておらず、結局、今後もどんどん減っていく一方になると見られている。
人口が減ること自体は悪いことだとは言い切れないが、日本のように少子高齢化が進むケースでは、少なくとも経済が縮小するのは避けられない。なぜなら労働人口がどんどん減っていくからだ。
ただ今こそ、考え方を変える必要がある。さまざまな分野について外国人と話をすると、日本のテクノロジー分野の素晴らしさを述べる人は多い。テクノロジーが日進月歩で進む現代、インフラが世界のどこよりも充実している恵まれた環境の日本は、世界的にもテクノロジー分野を先導できるポテンシャルをもつ。ならばそこにチカラを入れて、日本だからこそできる人口減少対策があるのではないか――そんな可能性を探ってみたい。
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