「週刊少年ジャンプ展」に見る少年ジャンプ飛躍の秘密:創刊からの歩み(1/4 ページ)
来年に創刊50周年を迎える漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」が展覧会「週刊少年ジャンプ展 VOL.1」を7月18日から開催。創刊から80年代まで同誌を彩った作品を一挙に展示。350点以上の原画や、懐かしいアイテムも見ることができる。
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集英社の漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」が2018年に創刊50周年を迎える。それを記念してこれまでの数々の作品とともに同誌の歴史を振り返ることができる展覧会「週刊少年ジャンプ展」が、東京・六本木の森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)で開催される。
第1弾は「創刊〜1980年代、伝説のはじまり」と題して、7月18日から10月15日まで開催。創刊当時の代表作である「男一匹ガキ大将」(本宮ひろ志)や「ハレンチ学園」(永井豪)をはじめ、「聖闘士星矢」(車田正美)、「北斗の拳」(武論尊・原哲夫)、「シティーハンター」(北条司)、「DRAGON BALL」(鳥山明)など60以上の作品が展示。350点以上の原画や同展オリジナルのシアター映像なども見ることができる。
少年ジャンプは1968年7月11日に創刊。定価は90円。“新しい漫画新幹線”をキャッチフレーズに、当初は月2回、第2・4木曜日の発売だったが、69年10月から週刊化された。
先行して59年に創刊した講談社の「週刊少年マガジン」と小学館の「週刊少年サンデー」を猛追する週刊少年ジャンプは、70年に発行部数100万部を突破、73年には週刊少年マガジンと週刊少年サンデーを発行部数で抜いた。その後、78年に210万部、79年には285万部と、週刊少年誌の首位独走状態となった。
80年代に入ると勢いはさらに増す。「キン肉マン」(ゆでたまご)や「Dr.スランプ」(鳥山明)、北斗の拳、「キャプテン翼」(高橋陽一)、DRAGON BALLなどのヒット作品が次々と生まれ、84年の330万部から翌85年には405万部と急拡大した。そして89年には500万部という大台に乗ったのである(94年の653万部がピーク)。
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