なぜ渡辺謙さんは「不倫謝罪会見」をこのタイミングで開いたのか:スピン経済の歩き方(4/5 ページ)
7月15日、俳優の渡辺謙さんが「不倫謝罪会見」を開いた。4カ月も逃げ回っていたのに、なぜこのタイミングで会見を開いたのか。背景にさまざまな大人の事情がからんでいて……。
謝罪会見で胸をなでおろしている人たち
そう聞くと、あれだけの裏切りをしたのだから、せめてもの「罪滅ぼし」で奥さんの主演ドラマを宣伝するくらい夫として当たり前だと思う人もいるだろう。
筆者もそう思う。ただ、もしあの会見が「南さんのため」に催されたというのなら、この話はさらに複雑になっていく。実は謙さんの「不倫謝罪会見」をこぞってワイドショーが扱うのを見て、ほっと胸をなでおろしている人たちがいるからだ。
それは日本を代表する大手芸能事務所「ホリプロ」だ。
ご存じのように、最近ワイドショーだけではなくネットでも大注目といえば、松居一代さんだが、その彼女にディスられている夫・船越英一郎さんはホリプロの所属タレントだ。自社の所属タレントをあそこまでボロカスに叩く松居さんは、ホリプロにとって一刻も早く世間から忘れ去られてもらたい存在であることは言うまでもない。そういう大手事務所の苦しい胸の内を「忖度」して、松居さんネタを扱わないようにするマスコミも当然現われるだろう。
それは松居さんもよく分かっている。詳しくは、山のように関連動画や、関連ネットニュースが出ているので、そちらをご覧になっていただきたい。当初は船越さんの不倫疑惑を執拗(しつよう)に叩いていたのだが、この11日からは矛先が変わってきて、船越さんが所属する大手芸能事務所ホリプロをターゲットにしているのだ。
「私はその不倫に怒っているわけじゃないんですよ。私が怒っているのは黒い権力ですよ。黒い権力で私を抹殺しようとした、そのことに怒っているんです。私の事務所は、私がたった1人で運営している、ちっぽけな吹けば飛ぶような事務所です。相手は巨大なプロダクションです。私なんか抹殺するのは簡単でしょう。でも私は命をかけて戦っているんです」(11日夜にアップした松居さんのYouTubeより)
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