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JALが「Watson」でハワイ旅行者支援 対話で名所を紹介:SNS投稿を分析した性格診断も
JALが、日本IBMのコグニティブ・システム「Watson」の対話技術を活用したチャットボットサービス「マカナちゃん」を提供開始。おすすめの飲食店などを自動で紹介する機能や、ユーザーの性格を分析する機能を持つ。
日本航空(JAL)と日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は7月25日、日本IBMのコグニティブ・システム「Watson」の対話技術を活用したチャットボットサービス「マカナちゃん」を提供開始すると発表した。ハワイ旅行者の支援に特化しており、PCやスマートフォン上で「おいしいものが食べたい」などと話しかけるとお勧めの飲食店を紹介してくれる。サービス実施期間は2018年3月31日まで。
米旅行サイト大手のTripAdvisorと提携し、ハワイのさまざまな施設情報や口コミの提供を受けているため、回答時に施設の写真や訪問者の評価など詳細な情報を提供できる。
また、人間が発信した各種テキストの分析を通じて、作成した人間の性格や価値観を理解するWatsonの「性格分析機能」を活用。同サービスにFacebookやTwitterのアカウントでログインすると過去の投稿内容を解析し、ユーザーの性格を9タイプに分類。ユーザーのタイプに合ったおすすめ情報を自動で提供するほか、診断結果によって画面のデザインも変化する。
両社が16年12月〜17年1月に実施した、Watsonを活用して乳幼児連れのハワイ旅行者の質問に自動回答する同名サービスの第2弾。JALは今後も顧客満足度向上のために、引き続きコグニティブ・システムの活用を検討していくという。
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