上西議員のツイート、海外メディアの幹部が驚いた2つのこと:赤坂8丁目発 スポーツ246(2/3 ページ)
上西小百合議員のツイートが、炎上商法ではないかと疑念を向けられ、世間から大きなひんしゅくを買っている。サッカーJ1リーグ、浦和レッズのサポーターと激しい火花を散らし合ったわけだが、海外メディアの幹部はこの事態をどのように見ているのか。
海外メディアはどう報じたのか
複数の報道によれば、上西議員の事務所側は今後のスタジアム突撃などの行為は見送り、騒動の幕引きを図る方針だという。今後は浦和レッズ関連の新たなTwitter投稿も控えていくつもりのようだ。だが、この騒動撤退が明らかになった24日の翌日にも上西議員は公設第二秘書を引き連れ、TBSテレビの『ビビット』に生出演。あくまでも一連の騒動は炎上商法ではなかったことを改めて強調し、大ひんしゅくを買って世間を騒がせたことに謝罪の言葉もなく自身のツイートの正当性を延々と訴えていた。
個人的なことを言わせてもらうと、この騒動は本当に腹立たしくばかばかしい。上西議員のような立場のある人間は、いい意味でも悪い意味でも発信力がある。それを分かっていなかったとしたら、上西議員は政治家として失格だ。しかもこれだけ政治家の失言に対して世の中が神経をとがらせている時期に、このような暴言を口にするなど言語道断。しかも「ムカつく」「人生乗っけてんじゃねえよ」「くたばれ」などと、とても公人とは思えぬような下品極まりない言葉を連発させていた。いますぐバッジを外していただきたい。
さて、このばかばかしい騒動は海の向こうでも驚きを持って受け止められている。中でも米スポーツ専門局『ESPN』の幹部に上西議員の暴言騒動を伝えると「日本では、こんなクレージーな話題がまかり通っているのか」と目を白黒させ、こう続けた。
「この騒動には2つの驚きがある。1つは言うまでもなく、議員という選ばれし立場にある人間が公然とスポーツチームの批判を繰り返していた点だ。一般のファンがファンとして批判的なことをツイートすることは程度にもよるが、別に問題はないだろう。だが、それが議員となれば許されるべきことではない。
米国では国民がスポーツに対してリスペクトする向きが強い。その流れに逆らえば、どういう末路を進むことになるか。米国の上院議員がNFLのスーパーボウルで負けたチームや、MLBのワールドシリーズ制覇を逃した球団に突然暴言を吐いたら大変なことになるのは、まともな思考力の持ち主ならば誰だって想像がつく。
そして、そのチームのファンとバトルを繰り広げれば、有権者への裏切り行為にもつながりかねない。もう議員としてファイヤー(クビ)だろうね」
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