ローチケのキャンセル問題、申告者は「未入金」:運営元の調査で発覚
「ローチケHMV」運営元のローソンHMVエンタテイメントが、チケットのキャンセルを巡るツイートの真偽を調査。発信者はチケット代金を入金しておらず、ローチケによるキャンセルは存在しなかったことが判明したという。
チケットサービス「ローチケHMV(ローチケ)」でミュージカル「刀剣乱舞」のチケットを購入したというユーザーが、Twitterで「入金後、ローチケに勝手に購入をキャンセルされた」などと主張していた問題で、運営元のローソンHMVエンタテイメントが9月6日、本人に確認した結果、「入金はされておらず、入金後のキャンセルと当社からのメール配信という事実もなかった」と発表した。
この結果を踏まえ、顧客に対して「当社のシステム・サービスに問題がないことを確認致しましたので、引き続き安心してご利用お願い申し上げます」(同)と呼び掛けている。
事態の経緯は?
ツイートの投稿者は9月2日、「ローチケから、購入済みのチケットをキャンセルする旨のメールが届いた」「ローチケに問い合わせたところ、オペレーターから『お客さまがキャンセルしたのでは?』と一方的に言われた」「キャンセルになったものは再度用意できないと回答された」――といった内容をTwitterに投稿した。
しかし、ローソンHMVエンタテイメントが投稿内容をもとに店舗を特定し、取引実績を調査したところ、取引と入金後のキャンセル、カスタマーセンターへの問い合わせの事実を確認できなかったという。
同社は4日付のコメントで「SNSで発信された情報と、当社の理解との間に相違がある可能性がある」とし、追加調査を行う方針を明らかにしていた。
ツイートの発信者は謝罪
ツイートの発信者は6日午前、一連の投稿を削除した上で「先方と見解の相違がありました。無事全ての話はついております。お騒がせして申し訳ございませんでした」と投稿している。
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