掃除機などで知られる家電メーカーの英Dysonが電気自動車(EV)市場に参入すると、一部報道機関が9月27日報じた。
同日付の日本経済新聞によると、主力のコードレス掃除機などで培ったバッテリーやモーターの技術を生かし、EVを自社生産する方針という。バッテリーと車体の設計・開発にそれぞれ約1500億円を投じ、これまで約400人の技術者が秘密裏に開発に携わってきたとしている。
同紙によると、初代モデルの投入は2020年ごろの予定で、英国だけでなく日本も含めた世界各国への展開を視野に入れているという。販売目標や製品の詳細は非公開だが、既存の他社製EVとは根本的に違った仕様になるとしている。
Bloombergの報道によると、現在、大多数のメーカーがEVにリチウムイオン電池を使用しているが、Dysonは小型で効率性が高い全固体電池を使用する方針という。
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