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岡本硝子が急騰 鉱床採掘成功で深海探査機事業に期待:「江戸っ子1号」製造
岡本硝子がストップ高。経産省とJOGMECが「海底熱水鉱床」の採掘実験に初成功し、深海探査機事業の拡大に期待が集まったため。
9月27日の東京株式市場で、工業用ガラス製造の岡本硝子(JASDAQスタンダード)が急騰し、値幅制限の上限(ストップ高)まで値を上げた。
取引開始直後の午前9時から急上昇し、午後も順調に推移。午後2時44分にストップ高となる前日比80円高(+37.0%)の296円を付け、そのまま取引を終えた。
前日の取引終了後に、経済産業省と石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が、沖縄近海の水深約1600メートルの海底にある「海底熱水鉱床」の採掘実験に初成功したと報じられた。岡本硝子は昨年2月にJOGMECから据え置き式深海探査機「江戸っ子1号」を受注しており、深海探査機事業の拡大に期待が集まったとみられる。
海底熱水鉱床は海底面から噴出する熱水から金属成分が沈殿して形成される鉱床で、銅、鉛、亜鉛金、銀などの鉱物資源を含む。安定的な採掘が実現すれば、鉱物資源の大半を海外に依存している現状を改善できるとして注目を集めている。
岡本硝子はJOGMECのほか、海洋研究開発機構(JAMSTEC)などへも海底探査機を納入している。2017年3月期の売上高は53億4400万円、営業利益は1億4700万円、純利益は4300万円。
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