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大低迷にあえぐ東京ヤクルトスワローズは来季の新体制も大ピンチ:赤坂8丁目発 スポーツ246(1/3 ページ)
球団ワースト記録のシーズン94敗を塗り替えるかどうかの瀬戸際に立つ東京ヤクルトスワローズ。来季に向けたチームの立て直しは、大きく難航しそうな気配が漂い始めている。
プロ野球の東京ヤクルトスワローズが悲惨な状況に陥っている。どん尻でセントラル・リーグ最下位に沈むチームは9月28日の敵地・マツダスタジアムでの広島東洋カープ戦に敗れ、7連敗で今季94敗目。球団創設1年目だった1950年、国鉄スワローズ時代にマークした球団ワーストタイ記録の負け数となってしまった。ワースト記録更新まで「マジック1」。この負けっぷりから考えれば、残り3試合で屈辱の歴史を塗り替えるのも濃厚と見ていいだろう。
2年前の2015年にリーグ優勝を果たしたとは思えない深刻な低迷ぶりだ。翌16年の昨季はリーグ5位に転落。そして今季は球団創設1年目のワースト記録を67年ぶりに塗り替えようかというご覧のありさまである。ちなみにセントラルとパシフィックの両リーグで見ても、今季のヤクルトの負け数はシーズン終了を待たずして12球団最多となることが決定済み。「白星配給チーム」「プロ球団失格」などと言われても何ら反論は出来まい。
チームを指揮する真中満監督は大低迷の責任を取って今季限りでの辞任を表明。しかしながら後任監督の選定作業を含め、来季のチーム再編成は大きく難航しそうな気配が早くも漂い始めている。親会社のヤクルト本社と球団の再建作業は残念ながらピントがズレているとしか言いようがないからだ。
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