あの卓球ロボットが進化 ハロもしゃべった:CEATEC 2017(2/2 ページ)
「CEATEC 2017」取材レポート第2弾をお届けする。会場では、オムロンが開発した卓球ロボット「フォルフェウス」や、バンダイナムコグループが展示するコミュニケーションロボット「ガンシェルジュ ハロ」が注目を集めていた。
バンダイナムコの「ハロ」が人気
会場では、バンダイナムコグループが展示するコミュニケーションロボット「ガンシェルジュ ハロ」も人気を集めていた。1979年から放送された人気アニメ「機動戦士ガンダム」に登場するペットロボット「ハロ」を再現したロボットだ。
現在は開発段階で、18年頃の発売を見込む。価格は未定。放送開始当初からガンダムを知る古参ファンが主なターゲットだ。本体がゆらゆら揺れる機能や目と口が光る機能、耳をパタパタと動かす機能を持ち、原作に近い動きを再現している。
最大の特徴は、AI(人工知能)によってユーザーの音声を認識し、自然言語による対話が可能な点。「(ユーザー)今日は、シャアの話がしたいな」「(ハロ)シャア・アズナブルか。シャア専用機たくさん持ってた」――など、作品に関する会話やQ&Aを楽しめる。ハロの声は、劇中と同じ声優の新井里美さんが担当。対話技術の構築は日本アイ・ビー・エム(IBM)が担う。
対話面の仕様について、バンダイ 新規事業室の平野陽子氏は「ハロには、アニメのエピソード・せりふ・パイロット名・モビルスーツ名などを豊富にインプットし、ガンダム関係の会話に特化させた。その一方で、一般的なコミュニケーションロボットのような日常会話は苦手だ」と説明する。
「当たり障りのない会話をするロボットを市場に投入しても、他社との差別化を図れないと考えたため。ファンとガンダムについての“うんちく”を語り合えるよう、発売に向けて今後も語彙などを強化していきたい」(同)という。
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