LINE、AIスピーカー「Clova WAVE」を正式発売:「LINE」読み上げなど新機能
LINEがAIアシスタントスピーカー「Clova WAVE」を正式発売。7月に予約を受け付けた先行体験版からさらに機能を拡充。「LINE」メッセージの読み上げや送信機能も。
LINEは10月5日、音声を認識するスマートスピーカー「Clova WAVE」を正式発売した。本体価格は1万4000円(以下、いずれも税込)。占いやニュースの読み上げ、TVのリモコン操作のほか、専用アカウントを通じた「LINE」メッセージの読み上げや送信を行うことができる。
Clova WAVEは、LINEと韓国NAVERが共同開発するAI(人工知能)アシスタント「Clova」を搭載したスマートスピーカー。7月に予約受付を開始していた先行体験版から、さらに機能を拡充する。これまで一問一答だったClova WAVEとのやりとりも連続で行えるようになった。新たな機能は、先行体験版を購入したユーザーもアップデートすれば利用できる。
今後は、声による話者認識、音声翻訳、カレンダー管理、メモ帳、タクシー配車などの機能を拡充予定。ショッピングやデリバリーサービスも対応予定で、既に展開しているサービス「LINEショッピング」「LINEデリマ」とのシナジーにも期待が寄せられる。
サービスパートナーも今後拡大する。radikoのラジオ再生、ヴァル研究所の経路検索、レスキューナウの鉄道運行情報など、他社のサービスもClova WAVEを介して利用できるようになる。
本体と定額制音楽聞き放題サービス「LINE MUSIC」が1年間分がセットになった「Clova WAVE+LINE MUSIC セット」も2018年1月31日まで1万2800円で販売する。
音声認識デバイスの発表が相次ぐ。Google日本法人は「Google Home」を6日に発売。アマゾンジャパンは「Amazon Echo」を年内に国内発売する計画を明らかにしている。米Appleも「Apple HomePod」を発表している。
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