ARで“霧でも安心”なコンセプトカー、三菱電機が出展へ:正しい走行ルートを表示
三菱電機が、コンセプトカー「EMIRAI4(イーミライフォー)」を東京モーターショーに出展すると発表。霧などで肉眼での状況認識が困難な場合に、正しい走行ルートをAR表示するディスプレイなどを備える。
三菱電機は10月16日、コンセプトカー「EMIRAI4(イーミライフォー)」を東京モーターショー(10月25日〜11月5日、東京ビッグサイト)に出展すると発表した。HMI(ヒューマンマシンインタフェース)技術やドライバーセンシング技術、ライティング技術など、さまざまな運転支援技術を搭載した点が特徴だ。
3種のディスプレイを搭載
コックピットには3種類のディスプレイを搭載する。AR(拡張現実)対応のHUD(ヘッドアップディスプレイ)は、濃霧などで肉眼での状況認識が困難な場合に、正しい走行ルートをAR表示する機能を持ち、走行の安全性を高める。
シート右側に搭載する「Knob-on-display(ノブオンディスプレイ)」は、左右可動式のノブで車載機器を操作できるもの。指でのタッチによる操作も可能だ。
メーター表示部に搭載する「クロッシングディスプレイ」は、2つの液晶パネルとハーフミラーを組み合わせたもので、車外環境の高い視認性とリアルな奥行き感を実現。車両の周囲の状況と、注意を喚起するアラートを同時に表示し、安全な走行に貢献する。
乗組員の状態をセンシング、光で路面にメッセージも
車内中央には、ドライバーと助手席搭乗者の状態をセンシングする広角カメラを1台設置する。ドライバーの顔の向きや姿勢などを検知し、運転が可能な状態かどうかを確認した上で、手動・自動運転を切り替える機能を持つ。同乗者の好みや状態に合わせ、エアコンの温度設定を自動で変更することも可能だ。
ドアの開閉時や自動運転時などに、ライティング技術によって路面や車体にメッセージを表示する機能も採用し、他車や歩行者との円滑なコミュニケーションを実現する。
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