調査リポート
中小企業の「働き方改革」効果、世代間でギャップあり:社会人経験15年以上には「効果薄し」?
「働き方改革」は大企業だけのものではなく、中小企業も取り組みを始めている。しかし、その効果の実感は世代間でギャップがあるようだ――ワークスモバイルジャパン調べ。
ビジネスチャットサービス「LINE WORKS」を提供するワークスモバイルジャパンは10月19日、中小企業の働き方改革に関する調査結果を発表した。中小企業の約4割が働き方改革に取り組んでいるものの、世代によって効果の実感が異なる“世代間ギャップ”が明らかになった。
中小企業が働き方改革に取り組む目的の1位は「長時間労働の是正」(66%)。「社員のスキルアップ」(39.6%)、「労働生産性の向上」(32.8%)、「社員間コミュニケーションの円滑化」(31.3%)――と続く。
具体的に取り組んでいる内容は、「時間外労働の上限設定」(46%)、「社員のスキルアップ施策」(31%)、「(朝方勤務、時短勤務、フレックスタイムなどの)多様な勤務時間の導入」(26.1%)などが挙がった。改革のために導入したITツールは、メールや電話以外のコミュニケーションツール、営業管理・支援ツール、テレビ会議システム――が上位に並ぶ。
ただ、効果の実感は大きく分かれ、「効果を実感している」「効果がないと感じる」「どちらでもない」がおよそ3分の1ずつという結果に。実感は世代によって傾向が異なり、「効果を実感している」と答えた割合は社会人経験3年以上5年未満の社員では4割強だったのに対し、社会人経験15年以上は15%を下回った。
9月15日〜10月2日、18〜59歳の中小企業の正社員を対象にインターネット調査を行い、825人の回答を得た。
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