インタビュー
同じ駅なのに、なぜ「駅名標」の書体が違っているのか:水曜インタビュー劇場(もじ鉄公演)(5/7 ページ)
駅名が書かれている「駅名標」をじっくり見たことがあるだろうか。よーく見ると、鉄道会社によって書体が違っていたり、同じ駅でもデザインが違っていたり。また、全国的に新しいモノを設置する動きが広がっている。なぜ、このようなことが起きているのかというと……。
JR品川駅、新幹線改札口の謎
石川: JR品川駅の新幹線のりば(南口)の写真を見ていただけますか。パッと見ても違いは分からないかもしれませんが、実はこのなかに3つの書体が使われているんですよね。
土肥: いやいや、パッと見ても、じっくり見ても違いは分かりません。
石川: 「品川駅」はゴナ、「新幹線のりば(南口)」もゴナ、「JR全線」もゴナなのですが、「きっぷうりば」は新ゴなんですよね。ゴナ、ゴナ、ゴナときて、新ゴ。どうやって見分けるかというと、きっぷうりばの「り」に注目してください。ゴナの「り」は上部の位置がそろっているのに対し、新ゴの「り」は書き始めの部分が少し突き出ているんですよね。
土肥: 確かに、きっぷうりばの「り」は突きでている。
石川: もうひとつの違いは、英語。「SHINAGAWA STATION」はゴナですが、「Shinkansen Tracks」はHelvetica。JR品川駅の新幹線のりばの文字はパッと見たところ、同じように感じかもしれませんが、実は3つの書体が混在しているんですよね。
土肥: こ、細かい(汗)。
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