コカ・コーラがぐるなびと「飲食店支援」 若年層向けのレシピ提案:日本酒をソフトドリンクで割る
日本コカ・コーラはぐるなびと業務提携し、日本酒や焼酎などをソフトドリンクで割った低アルコール飲料のレシピを飲食店に提案していくと発表した。「若年層を集客できるレシピを提案することで飲食店を支援する」という。
日本コカ・コーラは11月24日、日本酒や焼酎などをソフトドリンクで割ったアルコール飲料を飲食店情報サイト「ぐるなび」の加盟店などに提案していくと発表した。「アルコール離れが進む若年層を集客できるレシピで飲食店に貢献していく」(同社)という。
約16万店とのネットワークを持つぐるなびと業務提携し、若年層を中心に高まる低アルコール飲料のレシピを提案する。
日本コカ・コーラの料飲ショッパーマーケティング、イアン・ハフ グループマネジャーは「若年層のアルコール離れや、人件費の高騰、客数減など、飲食店を取り巻く環境は厳しい。若年層が楽しめるドリンクメニューを提供していくことで、飲食店を支援したい」と話す。
ぐるなびの調査によると、若年層が飲食店に求める点として「お酒の種類が多いか」「アルコール度数が低いものがあるか」――などが多く挙がったという。
日本コカ・コーラは日本酒を「コカ・コーラ」で割った「クロサメ」や、「CANADA DRY(ジンジャーエール)」で割った「ジャポネール」、ワインをコカ・コーラで割った「カリモーチョ」など、若年層が苦手とする高アルコール飲料を飲みやすくした約20種類のメニューを提案していく。
ぐるなびは「ぐるなび通信」などの飲食店向けメディアやセミナーを通じて、加盟店に導入を働きかける。
「飲食店は低アルコールメニューを増やすことによって集客力を高められると同時に、低アルコールのため、高アルコール飲料に比べて飲む量(注文数)が増えるというメリットがある」(イアン・ハフ氏)という。
「若年層はお酒が嫌いではないが、ビールや日本酒、焼酎への関心が薄い。そのためアルコールメニューの種類が少ないと敬遠されてしまう。低アルコールで飲みやすいメニューをそろえることで、若年層も集客でき、注文数も増えるようになる。飲食業界が盛り上がっていかなければ、当社も成長することができない。運命共同体のようなものだ。だからこそ、業界に貢献していきたい」(イアン・ハフ氏)
現在、トライアルとして30店舗が導入。2018年内に3万店への導入を目指すとしている。
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