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「残ってほしい人材を辞めさせない」 人材大手が取り組む「退職予測」HR Tech最前線(1/5 ページ)

「活躍している社員が辞めてしまう」――こうした課題を解決するため、人材大手のパーソルホールディングスは、社員の退職確率を予測するプロジェクトを進めている。どのようにして社員の退職リスクを「見える化」しているのだろうか。

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〜人財を見つける・育てる「HR Tech最前線」〜:

 人事における採用・配置・評価・管理といった業務をテクノロジーで最適化する「HR Tech」が加速している。HR Techは人事業務をどう変革し、そして企業の成長にどう寄与するのだろうか。本特集では先進企業の事例を紹介し、HR Techの“いま”をお伝えする。


 「人材を思うように確保できない」「活躍している社員が辞めてしまう」――このような悩みを抱えている企業は少なくないだろう。

 帝国データバンクの調査によると、2017年上半期(1〜6月)に人手不足が原因で倒産した企業は49件で、過去最高を記録した(前年同期比44.1%増)。今後も生産年齢人口が減ることから、企業の人手不足はより深刻化すると予測されている。

 こうした背景から企業は「いかに人を採るか」と同時に「いかに人を辞めさせないか」ということも重要課題となっているのだ。

 実際既に、社員のさまざまな情報を分析することで、退職を事前に食い止める取り組みを始めている企業がある。人材大手のパーソルホールディングスだ。同社は15年4月から、HRテックを推進する部署「人事情報室」を立ち上げ、社員の退職確率を予測するプロジェクトを進めている。

 また最近は、社員がどこの部署に異動すると活躍できるのかを可視化する取り組みも始めているという。

 どのようにして社員の退職リスクや、異動後の活躍を予測しているのか。また、それによってどのような効果が期待できるのか。同社の人事情報室 山崎涼子室長(以下、敬称略)に話を聞いた。

photo 山崎涼子室長
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